マミヤ(MAMIYA)と言うとゴルフ愛好家の皆様だとシャフトのATTASシリーズを思い浮かべるのではないでしょうか。
シリーズも2023年現在「The ATTAS V2」という製品が最新ですが、12代目ってことでしょうか。
いつもネーミングが小洒落ているし、シャフトのカラーも独特なので、ファンも非常に多いシャフトです。
シャフトのラインナップは他にも「LIN・Q」「AUGA」「Recoil」「Hardolass SMASH」「PROFORCE」があるようで、全て試したことがないので、比較はしていませんが、それぞれに特徴を持たせているのでしょう。
ATTASシリーズでも下記図のように特性を出していることがわかります。
そんなわけで、今回は「マミヤ・オーピー株式会社」を紐解いていきます。
目次
事業内容
ゴルフシャフトは売り上げの約30%、メインは電子機器事業
下記グラフをご覧いただくと、シャフトを取り扱っている「スポーツ事業部門」はおよそ30%で、メインは「電子機器事業部門」のようですね。
「電子機器事業部門」って何?となったと思いますが、パチンコホール向け台間機と書いてあって、おそらくパチンコ台の間にあるお金を入れたり、プリペードカードを入れたりする機械のことでしょう。
また、メダル・硬貨払出機なども取り扱っています。
パチンコやゲームセンターでおいてあるような機械と想像しています。
他には、マルチチャンネル型薄膜膜厚計とありますが、もはや何に使用されているか不明です。
コアバリュー・パーパス
わたくしたちは、「挑戦と進化により、新しい未来を創造する企業」でありたい
上場企業としての社会的責任を果たす
https://www.mamiya-op.co.jp/company/vision/
マミヤ・オーピー株式会社の経営状況
スポーツ事業は売上、利益ともに軟調
第82期第1四半期の報告書によりますと、スポーツ事業セグメントの売上高は11億89百万円(前年同期比7.0%増)、営業利益は17百万円(前年 同期比90.4%減)
米国における景 気の減速やアフターコロナにおける消費者の消費行動の多様化の影響、原材料費の高騰及び依然として続く輸送費の 高騰の影響もあり、売上、利益ともに軟調に推移いたしました。
第82期第1四半期の報告書
シャフトメーカーは「藤倉コンポジット」や「株式会社グラファイトデザイン」も取り上げましたが、いずれの会社も海外での売り上げが大きく関わってくるという印象です。
売り上げは2024年増加見込み
スポーツ事業は軟調ということですが、売り上げ自体は昨年よりも増加しさらに、EPSも昨年からは若干減少するものの過去から見ると高い水準を維持しています。
電気機器事業の一部が好調で、紙幣搬送関連製品を含む遊技機周辺設備機器及 び電子部品に係る売上、利益は、ともに好調に推移したということで、メインの事業が順調のようです。
マミヤ・オーピー株式会社の財務状況
ここにはCFの他の指標を載せていませんが、投資CFもマイナス、財務CFはややプラスということで、現金を食い潰しているという印象があります。
自己資本比率は50%を保っていますね。ただ、ホームページより、B/S改革として、ROE8%以上を目指すということで、利益率を上げていくという姿勢が見れます。
マミヤ・オーピー株式会社の未来戦略
【3つのこだわり】
1.目先の利益より将来の成長 目先の利益追求ではなく、リスクを織り込んだ果敢な投資並びに知的 財産及び人材への持続的投資を通じた、将来の成長へのこだわり。
2.挑戦 OEM生産主体からDXサポート・ソリューションベンダ事業を中核とする 事業構造への転換、自律走行技術(I-GINS)を活用した新市場の開拓、 そしてゴルフシャフト量産世界一、を目標とする、挑戦することへのこだわり。
3.ステークホルダーへの還元 株主様には、安定配当の継続を、お客様には、一歩先の潜在的ニーズを 実現することによるWin-Win関係の構築を、従業員には、高いコンピタンシー を有する者の処遇アップを通じて帰属する喜びを、社会には、普遍的課題 への主体的取り組みによる社会貢献を、それぞれ還元することへのこだわり。
https://www.mamiya-op.co.jp/wp-content/uploads/2023/06/jigyou_2023.pdf
私のリサーチ不足であるとは思うのですが、未来志向的な会社方針を探し立てることができませんでしたが、81期の年次報告書より上記抜粋させていただきました。
具体的に何するのかは読み解くことができませんでしたが、同報告書には、「経営方針」や「3つのミッション」などもあります。
マミヤ・オーピー株式会社の株式状況
株主優待はありません。
配当金の原資は利益余剰金で、一株配当も50円をキープしています。2023年配当性向も大幅に低くなりました。
会社の方針である利益の確保が安定的になれば、一株配当も増配する可能性があります。現時点で安定材料があるかは微妙ですが、多くのATTASファンが新作を待ち侘びていますので、ぜひいい製品を世に出していただきたいです。
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