みなさんは定年まで、今の会社にお勤めになりますか?生活しなきゃいけないですものね。
一方、会社を辞めて自由になり、趣味のゴルフと、旅行や読書を毎日楽しめるとしたらどうですか?おそらく嫌だという人の方が少ないと思います。
が、果たして、そういう生活は可能なのでしょうか。
今、FIREという考え方が広がってきていて、会社を辞め社会的にも経済的にも自立をし、生活している方がたくさんいらっしゃいます。
そう思われるかもしれませんが、元々会社員として一定期間勤めながら最終的に、会社を辞めこういった生き方をしている人もいらっしゃいます。
ただ遊びたいということではなく、例えば会社のストレスに耐えられず心を病んでしまった人がいて、フリーランスとして少し働きながら、あとは趣味とボランティアをして生活していきたいと思った人もいます。
何よりこういたFIREという生き方自体の理解が得られる世の中になってきている、ということもあります。
もちろん単純にお金が一定額貯まったから会社を辞めるという人もいますので、FIREの仕方はたくさんあるということですね。後ほど4種類のFIREについても解説いたします。
そこで必ず、障壁となるのが「お金」の問題です。
実際、ある程度の蓄えと、その資産を運用する技術が必要となります。
ただ貯金を切り崩して生活していくのであれば、最後は何かもなくなるだけですが、一定の生活費を獲得しながら、趣味も楽しむとなるとそれなりの蓄えと、ノウハウが必要となります。
今回は、会社を辞め経済的にも自立している人が、趣味をも謳歌するためにはいくら必要かということを解説していきます。
目次
FIREとは
私の勝手なFIREのイメージですが、南国で悠々自適な生活をと思っていましたが、現実はそうではないようです。中には配当だけの生活の人もいますので、資産が多くなければ慎ましやかに地味に暮らしている人もいます。
一方、不動産投資など手広く投資をすることで、資産を増やしその人にとっての理想の生活を送っている人もいます。
FIREについて現実的なお話をさせてもらいますので、最後まで読んでいただければ嬉しいです。
今すぐにFIREは無理かもしれませんが、今その資産がなくても、未来への投資をすることで充分にFIREできる可能性がありますので、一緒に学んでいきましょう。
FIREの概念
まず、FIREとはなんぞやということろから解説していきます。
「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとって「FIRE」。直訳すると経済的自立をして、早期退職をする(している人)となります。
つまり、早期退職しただけだとFIREにはなりません。あくまで経済的自立が含まれるものなのです。
その通りで、内閣府の調査によれば、働く目的は何か聞いたところ,「お金を得るために働く」と答えた者の割合が51.0%だったということで、その理由は正しいと思います。
では、働いている皆さんはどう思っているのでしょうか。
株式会社AlbaLinkさんが「【FIREに関する意識調査】男女500人アンケート調査」を実施されています。
このグラフを見ると働いている人の78.0%がFIREしたいと思っているようです。
さらに、この調査によると辞めたい理由として、仕事・会社から解放されたいと思っている人が最も多く137人(n=390)でした。
みなさんの周りでも転職しただの辞めたいだの結構耳にしませんか?
ですので、自然とFIREしたいと考えてる人は意外と多いかもしれませんね。
じゃあなぜFIREしないの?となるのですが、それは先ほどもお伝えした「お金」の問題に戻ります。
続けて必要な資産についてもアンケートしていますので見ていきましょう。
FIREするのに1億ほど必要だと考えている人が多いようですね。
会社員で一億円貯めようと思ったらどういう手法があるんですかね。私には分かりません。
ここでは一億円が必要かという議論は置いといて、これだけのお金がないと生活できないのでは、と考えている人が多いということです。
一般的な会社員の方の資産を一億円まで貯めることは、現実的でないです。
ですが、FIREには4つの種類があり自分に合ったリタイアの仕方が選択できます。引き続き4つのFIREについて解説していきましょう。
4種類のFIRE があることをご存知?
Fat FIRE(ファットファイア)
多くの経済的余裕を持って早期退職することを目指します。多くの資産を築き、贅沢な生活を楽しむことが可能です。
まさに理想とする早期リタイアの形ですね。もう何もしなくていいからゴルフ始めちゃおっかなーみたいなノリはなんか嫌ですけど、早期リタイヤ後何かを始めるには理想的な形と言えます。
20代から初めて不可能とは言いませんが、スタート時からは支出を切り詰め、そこから運用にも類まれな能力があれば実現可能と思います。
Lean FIRE(リーンファイア)
最小限の生活費で早期退職することを目指します。出費を極限まで抑え、適度な生活レベルで経済的自立を実現します。
労働はしていないため、時間的な自由はかなりある一方、ファットファイヤーに比べ資産が少ないため、贅沢はできないタイプ。
生活には困らないが、贅沢は厳禁という焦ったい状態です。
会社員的なストレスからは解放されている状態ですが、何か大きな買い物をする際は、仕事をしなければいけないかもしれません。
FIREするために生活を切り詰めて元手を貯めたている人がいて、そう言った人であればFIREした後も、生活水準を変えず今まで通りの生活をするだけなので、充分に可能であると思います。
Barista FIRE(バリスタファイア)
早期退職を達成する前に、副業やパートタイムの仕事で収入を得ながら自由な時間を楽しむことを目指します。
つまり、本業でフルタイムで労働するわけではなく。好きな時間に短時間働ける選択肢を持ちながら、資産運用で得た利益で生活するというもの。
会社員の方であればここが現実的なのかと思ったりします。
Twitter見てて、サイドファイヤーしました!とか目につきます、一旦会社のストレスMAXを離れて、やりたいことができる環境に無理矢理にでも持っていくことももしかすると重要なのかもしれません。
Coast FIRE(コーストファイア)
一定の貯金や投資を運用しながらFIREを目指す形態、通常の仕事を辞めずに労働で得た資金を生活資金とする。
年月はかかるが、運用していってコツコツと貯める。
なので、必然的に目的を達成するまで長時間を要する。
以上4つの形態をご紹介しましたが、どう言った方法ならFIREできそうですか?
以上はFIREをすればどうなるかという視点でご紹介してきましたが、FIREするとみんな幸せなのでしょうか?少しその辺りの解説をさせていただきます。
FIREしても趣味や目的がなければ逆効果 になることも
定年になってやることがなくなって、急に老け込むとか、なぜか会社を辞めた途端に病気になるとか聞きませんか?早期退職もそういった面があることも理解し、対策できることは対策しておきましょう。
クローズアップ現代より
「私たちはなぜ働くのか 投資&倹約で生きるFIRE生活」
初回放送日: 2023年4月12日
NHKクローズアップ現代で「Fire」が取り上げられていました。
youtubeリンク
その中で、FIREしたのに何をしていいのかわからないとか、生きがいを感じないとか、中には仕事に復帰する人もいるようです。
せっかく早期リタイヤできたのに何もないってめちゃくちゃ寂しいですよね。
物事には二面性があり、いいこともあれば悪いこともあるわけですが、事前に対処できることもあるのも事実です。
会社を辞めてやりたいことがある人にとっては理解し難いかもしれませんが。
どうしてこのようなことになるのでしょうか。私が考えるに会社を辞めることが目的になると経済的に自由でも辛い目に会うということです。
みなさんはゴルフという趣味があるから安心!?
その点趣味があって、やりたいことがある人にとっては、ボーナスタイム状態です。何からしようかと舌を舐めずり回す人もいるかもしれませんね。
ゴルフであれば、健康にもいいし一日充実できるし、上達するためのもちベーションも保てるし、人脈も広がるしということで、じゃあFIREしてゴルフすることに決まりね!といきたいところですが、手放しでそういうわけにもいきません。
そう、「お金」の問題がここでもやっぱり出てくるのです。
いくらあればゴルフ三昧が可能か
誰でもわかる基本的な考えとして、収支のバランスというものがあります。
収入よりも支出が多ければ成り立ちませんよね。
生活を送るための条件 = 収入 > 支出
つまり、支出を理解しないとFIREしてもいくら必要かがわからないので、まずそこを算出してみましょう。
ゴルフ云々の前に生活していくための費用はいくら必要でしょうか。
世帯別平均支出
みなさんの支出額の合計っていくらぐらいかご存知ですか。
これは、(財)生命保険文化センターがまとめた世帯主の年代別に見た、1ヶ月あたりの消費支出です。
月々生活にかかる費用としてどの年代も30万円は必要だということが読み解けます。
つまり、30万円の生活費を不労所得で得ることができれば、(ゴルフは抜きとして)FIRE可能だということになります。
ざっくり言ってどれぐらい必要だと思いますか?
9000万円必要になります。
後ほど解説する25倍ルールで、1年間の生活にかかる費用の25倍の資産があればその後の資産運用で生活が可能だという計算になります。(細かい部分は省きます)
完全にFIREするためには9000万の資金が必要だが、ゴルフの費用はないと思った方が良いといのが、ここまでの結論です。
しかし、先ほどご紹介した4つのFIREの形態の中で現実的な方法があると思いますので、まずはこの九千万に絶望することなく、諦めず読み進めてください。
ゴルフによる支出
9,000万円でも絶望的なのに、さらにゴルフの出費まで計算に入れちゃいます。
シュミレーションするのはタダですから!
KONAMIスポーツさんがゴルフの出費の調査をしており、そのでは、2万円までと答えた人が半数位以上のようです。
ゴルフ三昧とは言えないまでも、ゴルフを多少する程度であればそこまで家計に負担がかからないということでしょうか。
今までと同じ頻度でラウンドに行っても、どこかで節約していれば十分可能であることがわかりました。
ゴルフFIREという考え方
生活費は無理でもゴルフ代は、投資の運用によって稼ぐことはかなり現実的ではないでしょうか。
25倍ルールに基づくと、
- 月2万円✖︎12ヶ月
- 年間24万円✖︎25倍
- 必要資産600万円
と資産できます。つまり600万円を運用していけば、月2万円のゴルフをずっと楽しめる計算になります!
投資はこういった少額から始めた方がいいので、まずは運用してゴルフ代を生み出すということは大切な考え方ではないでしょうか。
25倍ルール、4%ルール を覚えておこう
25倍と4%について図を用いて解説します。
先ほど年間生活費の25倍と申し上げましたが、FIRE関連の書籍を見ると25倍に加えて、資産運用として年利4%も共通して出てくる単語です。
どういうことかというと、運用した4%は生活費として使うので、その4%での運用益=元々の年間生活費になります。ですので、年間生活費の計算はとても大切になります。
この4%は決まっていることではないですが、投資運用の基本として、長期の運用の場合4%が基準になるのでしょう。
もしそれ以上使ってしまったらどうなるか・・・、元本が減りますので、不労所得で得られる金額も減ることになります。
FIREについては、資産があればあるほど有利になることは間違いなですが、なければないで確実な資産運用ができればFIREは可能です。
まずはサイドFIERあたりで計画してみるのが無難というところでしょうか。
今の資産から計算してみよう
ここまでの話で、いきなり400万円の生活費がかかるから1億円と言われても、現実的でないことがわかりました。
しかし、いきなりそのレベルの話をしたいわけではく、いずれそのレベルになれば良いと思っていますし、私自身も決してそのレベルにありません。
しかし、現状の資産はいくらで、運用していくら運用益があるかを把握することは大切であると思います。
先ほどの計算と逆のことをすれば良いのです。
例えば2000万円の資産があれば、4%の80万円が年間の生活費となります。
その金額で生活は無理としても今の給料にそれが上乗せになると思えばかなりの金額なりませんか。
いきなり完全に会社を辞めることは、ハードルが高いとお思います。徐々に自分の理想の形に持って行ければいいですよね。
基本編まとめ
働く大半の人がFIREしたいと思っているが、ためらっている大きな要因の1つが「お金」である。
色々なFIERの仕方があるので、自分に合った方法を選べば良い。
会社を辞めることが目的にならない方が良い。
生活を送るためには支出上回る収入が必要
年間の生活費の算出は重要
続きは【実践編】で!
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