遠藤製作所といえば、EPON(エポン)のイメージが強いのは私だけでしょうか。ゴルフクラブのOEMもしているので、色々なメーカーで使用しているみなさんのゴルフクラブの中にも、遠藤製作所さんのゴルフクラブもあります。
最近ではプロゴルファーの「中西直人さん」がEPONのアイアンを使っているとYouTubeでみました。
勝手なイメージですが、三浦技研さんとかぶってしまいます。両社さんともに競合他社にはなると思うので、なんかすいません。
特に技術的だとか何らかの優劣は全く感じておりませんので、お許しください。
ということで、今回は株式会社遠藤製作所の株式分析をしていきます。
私が興味がるのは未来にどのような戦略で臨むのかということです。どういうやり方で株主を納得させるのかを見極めていきたいと思います。
株式会社遠藤製作所の会社紹介
会社ホームページより事業の案内がありましたので、引用させていただきます。
ゴルフ事業Golf
主要ブランドのゴルフクラブヘッドのOEMを展開。確かな技術と品質で、取引先より高い評価をいただいています。
鍛造事業Forging
精密鍛造技術によって自動車部品などを製造。市場からの多様なニーズに応えながら、アジアを拠点に、新たな製品を提案しさらなるシェア獲得を目指しています。
医療機器事業Medical Device
高度な製造技術と柔軟な対応力で、人工関節などの医療機器分野へ進出、業界内で存在感を発揮しています。
メタルスリーブ事業Metal Sleeve
他に類のない超薄肉の金属塑性加工技術を開発。高性能なOA機器用のシームレスパイプのトップシェアを獲得しています。
http://endo-mfg.co.jp/endo-mind/
注目ポイントは、やはり「ゴルフ事業」です。
日本の鍛造技術ってやっぱりすごいんですね。OEMでクラブヘッド作れるということは、それだけお客さんのニーズに応えられるということですから、技術力は相当なものと思われます。
そして、社長のコメントとして、
一つの事業に特化せず、複数の事業を並行して行ってきたことが、時に事業部の枠を越えてカバーし合い、当社を発展させてきたと自負しています。
http://endo-mfg.co.jp/endo-mind/
とありますように、横の技術的繋がりがさらに技術を向上しているのでしょう。特に医療機器のようないろいろとルールの厳しい分野になると余計に技術力の高さが重要になります。
私としては、ゴルフ関連の話題をメインとしたいですが、ホームぺジを見る限りは、特にゴルフ事業に力を入れているわけではなく、各事業まんべんなくといった印象でしょうか。
ゴルフ事業について
ゴルフ事業に注目してみましょう。自社ブランドは先ほどもうしげましたが「EPON」です。
株式会社EPONが製品を扱っているようです(ホームページはこちら)。
「ゴルフ事業について」というページがありますが、残念ながら特筆すべき内容は見受けられませんでした。
ということで、分析に移っていきましょう。
株式会社遠藤製作所の経営状況
参考にしたのは、ホームページのIR情報と参考資料:2022年12月期決算補足資料になります。
ホームページから得られる情報が少なすぎるので、早速数字に移っていきましょう。
売り上げはここのデータでは2008年がピークで横ばいといったところでしょうか。
売り上げの割にEPSの推移の変動が大きいように見受けられます。マイナスに転じたり、プラスに転じたりと幅がかなり大きい印象です。
営業利益率はコロナ禍以降、ゴルフ人口の増加とともに需要が増えているとすれば、それが原因かもしれませんが、事業全体なので、一概にコメントはできないです。
決算補足資料のゴルフ事業だけを切り取った箇所によると、2023年度は若干下がっているようですね。このグラフと全体のグラフの傾向を見ると、全事業の傾向とゴルフ事業の傾向は比較的相関してそうな推移となっています。
株式会社遠藤製作所の財務状況
自己資本比率みたら、盤石そのものです。キャッシュフローはおそらく製造業なので、設備投資などで安定感に欠けるのかなと想像しています。その上で自己資本比率80%超えは超安定感ですね。圧巻です。
しかも、現金も年々増加しています。
ホームページや株主向けのIR情報を見ても何かに投資するようなコメントは見受けられませんでした。特にゴルフ事業に注目していますが、そういったコメントは目につきませんでした。
現金はこのまま増えていき、自己資本比率もしばらくこのまま維持するのかなと感じてます。
株に関する情報
一株配当は増加傾向にあるのは、かなり好印象です。
補足資料にも、株主還元と書かれています(配当で還元という意味かは不明)。
キャッシュが増え続けている中で、一株配当に還元しているのは評価に値しますが、会社の発展のための投資が見えないのが非常に残念です。
それから配当性向は、ばらつきすぎててよくわからないというか、戦略的に数字を見ているのかわからない。
利益還元という意味では、配当を出す使命は果たしていますが、めちゃくちゃヒヤヒヤする動向となっています。
数字的な管理している人大変そうです。
株式会社遠藤製作所の今後の戦略
上場している会社が、未来志向でないわけないのですが(私が見つけきれていないだけだと思いますが)、数字的な目標を見据えていないのは残念。
事業内容の未来を語られても、それがどう会社の未来発展に寄与しているのかが全くわからない。
あれをやります、これをやります、とやることはわかるのですが、「で?」という印象。
数字的にお金のメリハリがよくわからないので、正直未来的にどうよくなるのかよくわかりませんでした。
製造業に疎くて申し訳ありません!
最後にEPONの紹介を・・・。
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