日本にはたくさんのゴルフ関連の株式会社がありますが、お気に入りの会社はありますか?好きなゴルフクラブメーカーもその1つですよね。またゴルフ関連会社はたくさんあります。
ゴルフメーカーの株もありますし、トーナメントをバックアップしているスポンサーもあります。
これから株の勉強をしようとしている人にとって、趣味の領域からだと入りやすいと思います。ゴルフが好きな方にとって学べて、参考になる情報であれば嬉しいです。
今後色々な会社をピックアップして解説していこうと画策しておりますので、興味のある方は是非参考にしていただければと思うと同時に、ご意見なども頂戴できれば嬉しいです。
皆さんの役立つ情報として、シリーズ化していきたいです。
発信したい内容としては、株式の売買というよりも、その会社が何をしていて、今後どういう方向性を示唆しているかを解説していきたいと思っています。
No.1として、今回解説する会社「3319 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン(以下GDO)」はどういった会社でしょうか。
株主優待もある銘柄ですので、うまく活用することで、節約になったり、お得になったりするということぐらいしか現時点では知りません。
株式売買というとリスクもついて回る事なので、私から購入を勧めるつもりはありません。
あくまで投資は自己責任でお願いします。
目次
GDOとはどのような会社なのか?
VIsion
多様性を認め合い
https://company.golfdigest.co.jp/brand/philosophy.html
人生を楽しむことができる
寛容な社会を目指す
というビジョンを掲げておられます。また、MISSION、VALUEとして組織全体で共有する5つの価値観もホームページで見ることができます。
私自身最も共感したのは
ゴルフを通じて、
『あそびのある人生』を楽しんでほしい。
ゴルフとは『あそびそのもの』であり、暮らしの中に息づく大切な文化だと信じています。私たちの主業であるゴルフを通じて、多くの人びとが『あそびのある人生』を楽しんでほしい。さらには、ゴルフのみならず、もっともっと多様な人生における『あそび』が豊かに広がる世界であってほしい。そんなメッセージを「PLAY YOUR LIFE」という言葉に込めて、ブランドスローガンとして掲げることにしました。
https://company.golfdigest.co.jp/brand/playyourlife.html
というメッセージ。
私は、近い将来仕事と遊びの境界線がなくなっていくと思っているので、こういう考え方は未来を示唆しているのではないかと思ってしまいます。
もはや遊び自体がビジネスになると思っています。
と熱い想いを語っても仕方ないので、具体的にどのような会社なのかを解説していきましょう。
事業内容
主なサービスと事業をカテゴライズするとこのようになります。
- ゴルフ場予約
- ゴルフ用品販売
- 広告・メディア事業
- レッスン事業
- 練習場ビジネス
- GDO茅ヶ崎ゴルフリンクス
加えて企業場を見ますと、関連会社として、「GOLFTEC Enterprises LLC」「GDO Sports, Inc.」という会社がありました。
「GOLFTEC Enterprises LLC」は事業の中のレッスンに当たる部分で、私の身近なところだと梅田のグランフロントに入っています。インドアゴルフレッスンなので、それに関連してsky Trackを取り扱うのかと納得しました。
また、レッスン事業も日本で12店舗(※2023年2月時点)あるようです。
一方、「GOLFTEC Enterprises LLC」はアメリカにオフィスを構え日本にマッチした商品開発や情報収集などしているとありました。働いてみたい。
ゴルフダイジェスト・オンラインの経営状況と財務状況
ここから少し専門用語も入りますが、なるべくわかりやすく解説していきます。専門用語に関しても説明を加えながら進めていきます。
経営状況
売上高
まずは経営状況ですが、売り上げはずっと伸びていますね。コロナ禍でもゴルフは屋外スポーツであることと、ソーシャルディスタンスが取れるということで、コロナ禍以降もゴルフ人口が増えたと聞きますし、実際ゴルフ場の来場者は増えている感じがします。
ゴルフ用品やアパレルも扱っているので、世の中の流行りにマッチして売り上げも上がったのでしょうか。
コロナ禍で売り上げが落ち込んでいないのは本当にすごいと思います。
EPS
次にEPSですが、EPSとは「Earnings Per Share」の略で、1株当たり純利益(当期利益や当期純利益など)と言われています。当期純利益/発行済株式数の計算式で求めることができます。ややこしい・・・。
例えば純利益が100万円で、その会社の総発行株式数が100株だったとしたら、EPSは10,000円となります。
で、何がわかるかというと企業の稼ぐ力「収益力」と「成長性」の2つと言われています。
その数値が高ければ収益力が高いと言えますし、過去からの推移により成長性を見ることができます。
GDOはそういう目線で見ると皆さんにはどう映りますか。
営業利益率
次に営業利益率ですが、本職の営業でどれだけ稼いだかがわかります。業界によっても基準値は違います。
私が、この会社の良し悪しを申し上げるつもりはありませんが、株式会社である限りこのように数字で評価をされるのも事実だということですし、それによって株主さんや、投資家さんがどう判断するかだと思います。
また指標はたくさんあるので、一概にこの数字がいいからいいという風にもならないので、ご自身でよく調べてみてください。
財務状況
次に財務状況です。
自己資本比率
自己資本比率とは、自己資本(株主資本や所有者資本)が全資本(自己資本と他人資本の合計)に対してどれだけの割合を占めているかを表します。
自己資本比率は、企業の財務安定性や借入リスクの度合いを示す指標として重要です。高い自己資本比率は、企業が自己資金を活用して経営を行っていることを示し、負債への依存度が低いことを意味します。一方で、低い自己資本比率は、企業が借入資金に頼っている可能性が高く、財務リスクが高まることがあります。
2022年に急激に下がっていますが、これは何か原因がありそうです。
営業活動によるCF
本業の営業によってキャッシュフローがどうなっているかがわかります。本業頑張ってますが、2022年に落ちていますね。これも自己資本比率と何か関係があるのでしょうか。
ということで、気になるところを調べていましたら、社長からのメッセージの中にコメントがありましたので、引用します。
海外事業では、レッスン事業を主軸とする米国GOLFTEC社において、同社の持つ先進的なIT技術を活かす形で、ゴルフ上達のための世界最高クラスのノウハウをあらゆる場面、場所で提供する「GOLFTEC ANYWHERE構想」を掲げ、その実現に向けた第1歩として、新たな事業の買収に踏み切ることができました。一般ゴルファー向けゴルフ弾道測定器のシェア世界No1である「SkyTrak」の企画・開発・販売を行う事業です。
一方で、これはGDOグループにとって大きな投資であり、そのための資金調達も行いました。一時的な費用発生とはいえ業績予想を修正するきっかけにもなり、株主・投資家の皆様にはご心配をおかけすることにもなりました。
https://company.golfdigest.co.jp/ir/message/
プレスリリースでもそのことについて報告があり、skytrack事業の影響であることが示されています。
現金等
単純にキャッシュがどれだけ会社にあるかというもの。キャッシュがあれば良いというわけではありませんが、何かに投資したりするときにキャッシュがないとチャレンジできませんので、ある程度キャッシュは必要と言われています。
現金は自由度が高いので、使えば減りますし、使わなければ減りません。
会社の未来の戦略
ここでも社長のメッセージを引用させていでもだきます。
GDOグループは、ゴルフを専業とし、日米のゴルフ業界にITを取り入れてゴルフサービスの提供を推し進めてきた実績と経験を元に、日本と米国の両ゴルフ市場でゴルフサービスの更なるDX化を切り拓き、業界をリードしてまいります。そして、「グローバルなゴルフ総合サービス企業」を目指してまいります。GDOグループは全世界のゴルファーがよりよいゴルフライフを送るための総合的なサービスを提供する唯一無二の会社として、企業価値を高め、今後も投資家の皆様やお客様の期待に応えていきたいと思っております。
https://company.golfdigest.co.jp/ir/message/
中長期計画(ファイル重めです)
とあります。ホームページを一通り拝見しましたが、一般人から見て具体的な方向性が示されるものはありませんでしでた。
ゴルフ人口が増えているので、それに伴ってグローバル目線で業界を牽引しますというざっくりした理解は得ることができました。
株に関する情報
最後に株主になればどういうメリットがあるのかという部分を解説していきます。
日本株の場合株主になり期待できるメリットは3つ
・株価の上昇
・配当金の受け取り
・株主優待
株価の上昇はご理解いただけるとは思いますが、株そのものの価格が上がることです。当然下がることもありますので、株式取引にはリスクがあると言われています。
では、配当金の受け取りについて解説していきます。
一株配当
一株持ってたらいくら配当金でもらえるのかというのが「一株配当」です。この会社の株を2022年100株持っていたら年間950円もらえる計算になります。
一株配当が増えることを「増配」、減ることを「減配」、なくなることを「無配」と言います。
「配当性向」
配当金は会社の利益の中から支払われます。つまり、儲かった分を配当金として株主に分配するので、一株配当金が年々増えることは会社が儲かっているということにもなります。
一方、配当性向はその割合を示している指標になります。2022年であれば、利益の57.8%を株主に配当金として分配しています。
こういったことら、一株配当が増えたからといって、手放しで喜ぶことはできません。
株主にとっては、配当金が増えるのは嬉しい一方で、利益を事業に活かして、もっと利益を出してほしいとも思うはずです。
株主優待
冒頭も仕上げましたが、GDOは株主優待があります。私も長らくホルダーですが、定期的に送られてくるのは嬉しいものです。
参考URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS93179/a7c97500/acb1/48fa/8a5a/a26799d64331/140120230525582029.pdf
超私的分析と評価
SKYTRACK事業で少し二の足を踏んでいますが、個人的にはかなり応援しています。週刊誌も毎週購入してますし!
ゴルフ業界をどんどん盛り上げていただいて、ゴルフ発展のために活躍してもらいたいと思っています。
自己資本比率を大きく下げてでも事業展開したということは、ここが勝負だと思ったのでしょうね。
期待しています!
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