ゴルフコンペの幹事を任された時に読むべき記事

藤倉コンポジットってどんな会社?【 5打目】

今回は、ゴルフ関連会社分析ということで「藤倉コンポジット株式会社」さんをピックアップします。

ゴルフをされる方なら、シャフトの会社だなって思うのですが、他には何をしているのかご存知でしょうか。私は調べるまで知りませんでした。

シャフトの製品を見てみますと、「SPEEDER」「VENTUS」など私でも知っている製品名がずらりです。

藤倉コンポジットホームページより 参考URL:https://www.fujikurashaft.jp/

シャフトの会社というと、三菱のDiamana、マミヤのアッタス、グラファイトデザインのTourADなどがありますが、皆さんのお気に入りはどれでしょうか。

ある人は言います。「ドライバーはヘッド」だと。

ある人は言います。「ドライバーはシャフト」だと。

何が正解かは知りませんが、ドライバーの飛距離や方向性を決定づける要素の一つにシャフトが関係していることは間違いありません。

そのシャフトがどういった会社で作られているのか、掘り下げていきたいと思います。

藤倉コンポジット株式会社は株主優待として、シャフトの購入の割引もありますので、そちらもご参照ください。

事業内容

事業は主に5つに分かれています。ホームページの表現をそのまま引用しますと。

「くらし」をささえる

「ものづくり」をささえる

「エネルギー」をささえる

「いのち」をささえる

「レジャー」をささえる

の5つです。

シャフトは「レジャー」をささえるという事業にカテゴライズされており、他にはアウトドアやヲーキング、登山などが該当しています。

さらにホームページを見てみると、圧倒的にシャフト分野の情報量が他と比べて多いです。

レジャー以外の事業が気になる方は、ホームページをご覧ください。

事業部は事業内容とまた違った分け方なので、混乱するのであえて詳細は置いておきます。

事業内容によって分けたのが事業部ではないのか、という単純な疑問は置いておいて、さらに決算発表の資料を拝見すると、「セグメント別実績」として報告されています。

こちらは3つに分かれていて、「産業用資材」「引布加工品」「スポーツ用品」です。

今回も様々なセクションが存在している会社なので、総合的な数字になりますので、ご留意ください。

また、このページは該当の会社の株取引を薦めるものではありません。金融取引はあくまでご自身の責任でおこなっていただくようお願いします。

藤倉コンポジット株式会社の経営状況

今回参考にさせていただいた資料。「2023年3⽉期 決算説明資料」です。

資料の中にも

• ゴルフ⽤カーボンシャフト部⾨は、⽶国モデル 『VENTUS』『VENTUS TR』、⽇本モデル 『SPEEDER NX GREEN』の主⼒モデルを中⼼にグ ローバルで販売シェアが拡⼤、さらにクラブメー カー向けOEM品への採⽤も増えた事により、⼤幅に 増収増益。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS07330/0fb3f8f8/0b07/477d/88a3/0c52f2388c29/140120230609500042.pdf

とあり、シャフト部門は順調。

他部門は半導体不足は、原材料費の値上がりのダメージがある。

資料の中盤2024年3月度の見込みでは、

・⽶国向けモデル、⽇本向けモデルを中⼼に好調続くも、需要は ⼀旦落ち着くと⾒込む。新製品投⼊し、需要喚起を図る。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS07330/0fb3f8f8/0b07/477d/88a3/0c52f2388c29/140120230609500042.pd

とあるようにシャフト事業も引き続き順調とは考えていないようです。次から次へと新製品出る業界ですから、いいものをスピード感を持って上市しないと置いて行かれてしまいます。

私の個人的な印象は地道に着実に経営している印象があります。

藤倉コンポジット株式会社の財務状況

投資によるキャッシュフローと、財務活動によるキャッシュフローはマイナスですが、営業活動によるキャッシュフローがプラスでかつ現金も着実に増えている状況です。

しかも、自己資本比率も80%を超えており、足元を固めた経営がみてとれます。製造業ということもあり設備投資にも投資が必要ではあるものの、確実にものを売ってくる会社であるという印象です。

現金をどこかのタイミングで投資に回すかもしくは、株主還元のどちらかに期待です。

藤倉コンポジット株式会社の未来戦略

中期経営計画を参考にさせてただきました。

中期経営計画では2021年3月期-2023年3月期を「回復期」と位置付けています。そして、2023年3月期-2025年3月期を「成長期」としており、今は成長期のフェーズになります。

2024年3月期には前年を下回るものの、25年には営業利益率も3%以上の増加を見込んでいます。

具体的にどういった戦略なのでしょうか。

シャフト関連では、「稼ぐ力の強化」「海外拠点補強」とあって、自動化生産に向かないハンドメイドに特化し たビジネスモデルを考慮し、ブランド認知の 拡大・付加価値の向上による市場内における シェア拡大を図るとしています。

参考URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS07330/0d86d744/9287/4b44/814a/1c173122f943/140120230623510002.pdf

また工場も2024年に立ち上げて、開発力・生産力を強化するとありました。

藤倉コンポジット株式会社の配当状況

最後に会社の株式状況の解説です。

2021 年 12 月より自己株式の取得と新株予約権の発行を組み合わせたスキームに取り組み、株価の上昇に応じて漸次的に新株予約権の行使がなされた結果、流通株式比率が向上いたしました。

中期経営計画より

自社株買いも積極的に行っているようですね。

株主還元も積極的で2023年は26円→40円を配当金額は増加してますが、配当性向は23%と余裕があります。

現金も増えている会社で、自己資本比率も高く安定感のある会社であると思いました。

株主優待情報

最後に株主優待の情報です。

藤倉コンポジット株式会社株主優待

1.事業報告書および中間事業報告書に同封の「SHOPPING GUIDE」またはキャラバンカタログ「Caravan PRODUCT GUIDE」に掲載の当社子会社株式会社キャラバンのアウトドア用品を優待価格でお求めいただけます。

2.当社子会社株式会社アールアンドアールフジクラでのゴルフクラブリシャフト優待券(4割引)2枚を進呈いたします。

スウィングデータからフィッティングできるとなるとかなりお得な気がします。

シャフトに興味があれば使用してみてはいかがでしょうか。

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