今週ご紹介する本は佐治晴夫さんが書かれた『続宇宙のチカラ 物理学者の詩的人生案内』です。
80歳を超える物理学者の先生であり、本書の著者である佐伯晴夫さんの書籍紹介と、ゴルフに通ずる考え方を解説していきます。
哲学的要素もあり、教訓じみた読み物となっています。本書ではポジティブであり前向きな考え方をよしとしていますが、実際に教訓や立ち止まる時はネガティブイベントが起きた時と言うケースが多いのではないでしょうか。
何かを学んだり、課題を見つける時はネガティブイベントに直面し、その対策として考えたり起こったことに対する反省をしたり、そこからの学びが多いからでしょう。
すなわち、この哲学的な本も教訓と言う意味ではネガティブなことが起きた時に、どのような考え方であると良いかと言う目線で多く書かれているなと感じました。
ゴルフは18ホール回ればネガティブ要素に引っ張られることも多くあり、そう言う意味では何か事故が起きた時に、どのようにして気持ちを保つかというヒントが多々書かれているなという印象の本でした。
本書にはゴルフのゴの字もでてきませんが、メンタルコントロールのヒントに充分なり得る本となっていますので、気になった方は本書お読みください。
今回は、
✔️「人間原理」という考え方
✔️正しく諦めるとは
✔️物事の判断を正しくするには
と言う3項目について解説していきます。
目次
「人間原理」という考え方
うまくいかない時、一旦立ち止まり「うまくいかない」と思っている自分の現状と向き合うことによって、周囲の状況が見えてくる。そこから原因、結果の連鎖を辿っていくと、どの部分でどの連鎖を断ち切れば現状改善につながるか見えてくる。
本書より
まず大切なのは、一旦立ち止まると言うこと。
なぜうまくいかないと思っているかを客観視する
立ち止まって考えてみます。客観的に自分はなぜ「うまくいかない」と思っているのか。
確かにショートパットが入らない気がしたり、ティーショットが上手くいかないかもと頭をよぎることがしょっちゅうあります。
それは、なぜそう思うのかを立ち止まって考えたことありますか?私はありませんでした。
どういう時にそう思うのか、どんなシチュエーションの時に嫌なイメージが湧くのかが解明できれば、その対策が打てます。
具体的に表現してみると対策もうてる
例えば下のスライスラインでネガティヴなイメージが出るということなら、そのイメージを具体的に表現してみましょう。
引っ掛けて左に外すミスが出そうだ。
となればパターの開閉を抑えるという対策がうてます。
私もそうでしたが、悪いイメージを出さないようにしようと思ってもそれは抑えることはできません。
そのシチュエーションになれば出るこという事実を受け止め、それがなぜ出てくるかということを考えた方が前向きであると理解しました。
正しく諦めるとは
諦めたらそこで試合終了であると誰かが言ってましたが、正しく諦めることによって新しい世界観がうまれ、気持ちのリセットになると著者は言います。
”正しく”諦めるとは
まず諦めるということは、全てを放棄するという意味ではありません。
極めて不条理で受け入れ難いものでも取り敢えず全て受け入れることがスタートです。
そうすると、意外にそこまで酷い状況でないことが分かり、解決の道が見えてくると言います。
とはいうものの、現実をそのまま受け入れることは非常に難しいです。
つまり、正しくとは、現実そのものを正確に受け止めると理解できます。
こういうふうに諦めてみよう
具体的に正しく諦める方法は、自分の能力不足を正当化したり、擁護することなく内省に転換する。と本書にあります。
言い訳したり、誤魔化したり、他人のせいにしたりせずに自分ごととして処理することなのでしょう。自分ごととしないとそこからの学びも成長もゼロです。
成長に繋がるように現実を正しく受け入れたいですね。
物事の判断を正しくするには
因果関係がないように思える事柄が突如起こることがある。悪いことであった場合は落ち着いてその場で立ち止まり、1つ前のステップに戻ることで平穏を取り戻すことができる。
本書より
強行突破は厳禁!
強行突破すると傷口が広がる
ゴルフはミスのスポーツを言われています。
そのミスを次で取り返そうとするのが、強行突破といえます。
例えば、林にボールを打ち込んで、アングルが悪いにも関わらずグリー方向狙って、さらにトラブルになるパターン。
では、一つ前のステップに戻るとはどういうことでしょう。
先ほどの正しく諦めるというのが、答えではないでしょうか。
現実を正しく受け入れることこそが正しい解決法が判る第一歩なのですから。
普段からの心構えで練習できる
今日あったネガティブなイベントはありますか?
私は設定したログインIDを記憶する前に消してしまい、余分な作業が増えた事です。
リスクマネジメントという能力が不足してました。
しかし、全てを受け入れると解決策も出るし、どう言った対応が必要か判断できます。
人間は1日に何百回も判断しているだと言います。その判断が全て正しいわけではありません。
特にトラブル発生で冷静な判断ができないというのは、ゴルフにおいてもビジネスにおいても、よくない状況といえます。
まずは状況を受け入れよという人生の先輩の教訓は心に刻みました。
他にもビジネス書以外の書籍をゴルフのスキル向上に役立てています。
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また、本書にも興味があればリンク貼っておりますので、手にとって読んでみてください。
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