大谷翔平の新ルーティンがゴルフ上達に役立つかもしれない。
野球とゴルフは別のスポーツなのに何が役立つの?野球は動いているボールを撃ち返しますが、ゴルフは止まっているボールを打ちます。
確かに同じ球技とはいえ似て非なるスポーツであることは間違い無いでしょう。
今回私が注目したのは、野球というスポーツがゴルフに役立つという目線ではなく、大谷翔平が導入した新しいルーティンが役立つのではないかというものです。
ゴルファーの悩みである、”構えた時のボールとの距離感”が解決するはずです。
目次
なぜ大谷翔平は新しいルーティンを取り入れたか
新しいルーティンの中身
大谷選手は2023年にメジャーでホームラン王になるなどその活躍は、よく知られているところでしょう。そんな世界一のバッターが取り入れたルーティンが話題になっています。
”ホームベースからの距離をバットで測ってから構に入る”というもの
わかりにくいので、図にしてみました。
ホームベースの下端(キャッチャー側)から左足の距離と方向を毎回同じに揃えるということのようです。
方向の揃え方と意味
ホームベースのキャッチャー側(図の*マーク)の面の角度とバットの向きを揃えることで方向を揃えることができる。
その線の上に左足を同じ向き置くことで左足の角度が決まる。
軸となる足の位置が決まることで、構えに安定感が生まれます。
距離の揃え方と意味
単純にバットの長さ分というわけではなく、大谷選手にとっていい距離感がありその目標としてバットを使用しているようです。
なので、他の選手が大谷選手と一緒のところに立つことができたとしてもうまくいくことは難しいと言えます。
それは、体型が違う、手と足の長さが違う、構え方が違う、スウィングが違う、利き手・目・脚が違う・・・・・。人それぞれが違うように正しいポジションもまた違うということです。
大切なのは、自分にとっての”正解”を知り、それを再現するためにルーティンを利用することではないでしょうか。
自分にとっての”正解”については後述。
新しいルーティンのメリット
①ボールの見え方
新しいルーティンを取り入れたことによるメリットとして大谷選手は「同じボールの見方ができること」とコメントしています。
これめちゃくちゃ大事だなと。
ゴルフもボールの見方に違和感があるとミスが多くなります。
パターでもボールの見方がバラバラになることでヒットポイントがずれたり、出球が揃わなかったりします。
プロゴルファーでも練習グリーンでは、糸を張ったり、ミラーを置いてアドレスしたりさまざまな工夫をしています。
共通して言えるのは、いつも一緒のアドレスができて、一緒のストロークをしたいということです。
②ルーティンそのものの安心感
こうすればこうなるという安心感はプレッシャーを感じるスポーツ選手にとっては大切なことです。
ルーティンの大切さは言わずもがなではありますが、験担ぎの要素ではなく、実践に沿ったルーティンを取り言えれるところがさすが大谷選手ですね。
③相手へのプレッシャー
新しいルーティンを取り入れてから大谷選手の調子が上がっていると報道がされていました。
相手ピッチャーからしては、ルーティンという動作を見させられているわけですから、自然と大谷選手のペースに引きづり込まれていることもあるかもしれません。
今はピッチクロックなどの導入により、バッターもピッチャーも決まった時間に構えたり、モーションに入らなければならないので、その限られた時間を使って集中できるルーティンを取り入れたということでしょう。
そこはプロ同士のやり取りなので、ピッチャーも自分のペースで投げることができるルーティンを取り入れているはずとはいえ、相手がいるスポーツの場合ルーティンは相手へのプレッシャーになり得るかもしれませんね。
パター練習に有用なアイテム
ボールの見え方について先述いたしましたが、練習器具をご紹介します。
頭の位置、目線、アドレスのアライメントを取る上で非常に役立ちます。私も長年愛用しています。
今回の見え方という意味においても非常に役に立つアイテムとなっています。
野球の打者とゴルフの共通点
共通点①ボールの見え方について
ゴルフと野球の共通点はボールを打つこと。野球の場合は投手が投げたボールを打ち返しますが、基本的にはストライクのコースを打ち返します。
ストライクのエリアとしては、左右はホームベース上を過ぎ、かつ高さが膝から胸の範囲であるとされています。
それはなぜか、バットが届く範囲である必要があるからです。
そのストライクゾーンにくるボールも多種多様で、コースやスピード、球種によって対応を迫られるわけですが、それでも”同じボールの見方”が好ましいのは、あらゆるボールに対し自分のイメージするスウィングをすることが求められているからです。
一方ゴルフは、どのようなボールを打つかが求められます。
イメージ通りのボールを打つためにボールの位置、グリップの位置、スタンスの向きなど求められる動きが再現できるアドレスが大切になります。
しかも、平らな場所ではないので、その対応は非常に高度と言えます。
仮に、平らな場所で同じボールを打ち続けることが求められた場合どうすればいいでしょうか。
答えは、毎回同じアドレスに構え、同じスウィングで打つことができれば同じボールが打てます。
つまり、イメージ通りの球を打つには、まずは同じアドレスであること=”同じ見え方”をすることが非常に大切と言えます。
共通点②最適なボールとの距離感は人それぞれ
先述しましたが、ボールとの距離感は人それぞれ違います。野球でもベースの近くに立つ人もいれば、離れて立つ人もいます。得意(苦手)なコースや変化球への対応をどうするかによって選手は色々と考えています。
今回大谷選手が取り沙汰されたのは、大谷選手レベルでもアナログなやり方で距離を測るところにあります。
一流のプロであれば、大体の感覚で見た感じこの辺に立てばいつものポジションだろうと思ってしまいませんか。
ましてや、ずっと野球をしていた選手が改めてバットで立ち位置を測るというのは珍しく見えたかもしれません。
なんとなくではなくしっかりと測ることによって、少しでも誤差をなくしたいという考え方なのかもしれません。
実際、球場によって打席のボックスの位置が若干違うそうです。そうすると引かれたラインを基準に立つと若干見え方が変わるということになるのでしょう。
一方、ゴルフの場合はボールは止まっているのでボールとの距離感は比較的測りやすく取りやすいと言えます。
しかし、それが災いとなり無意識に構えてしまったり、なんとなくボールに対峙するのはアマチュに非常に多いです。
プロはアドレスをとても大切にします。ボールとの距離感にとてもシビアなのはそこを疎かにしてはいけないということがわかっているからです。
つまり、ボールとの距離感・ボールの見方の誤差を少なくすることで、結果が変わってくるということなのです。
まずは自分にとっての正解の距離を知ろう
では、ゴルフ上達に向けて何が必要かというと、自分にとっての正しいボールとの距離感を知るということにあります。
毎回同じアドレスができてもその距離感が間違っていれば、ミスの再現性が高くなるだけです。
練習場に行っていろいろなボールとの距離感を試してみてください。
近寄ってみたり、離れてみたり、ボールを少し右に置いてみたり、左に置いてみたり。
いろいろな球が出て様々な発見もあるかもしれません。
無駄球とは言いませんが、ナイスショットの練習だけが練習ではありません。
それを知った後にナイスショットの再現性を高めれば良いのです。
距離感を記憶する簡単な方法
アライメントスティックに目印を入れる。これに尽きます。
目印のテープの位置は「右足」、「左足」、「ボールの位置」に印を入れます。
クラブによってもスタンスの幅が変わったり、ボールの位置が変わったりすると思うので、色分けしたりして目で確認できるようにすると良いでしょう。
さらにボールの位置に関しては、アライメントスティックを直角にクロスに置くことでより正確なボールの位置が再現できます。
プロの練習などでもみたことありませんか。
こういう地味な練習をプロでもしているということは、それだけ効果が高いということです。
アドレスの再現性を高めるために有用なアイテム
先述図でもご紹介した、アライメントスティックは汎用性も高いので、持っていておけば何かと役立ちます。
まとめ
✔️大谷翔平選手の新ルーティンがゴルフにも役立つ
✔️野球・ゴルフともボールの見え方が大切
✔️自分の正解を知り、そして再現性を高める練習をする
✔️便利アイテムを使用することで練習の質が上がる
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