今回、実際にプロゴルファーの帯同キャディーとして、試合に参加しその時に気づいたアマチュアにも参考になるスコアメイクのヒントをご紹介します。
過去何度かプロの帯同キャディーをして、キャディーというお仕事の気づきもたくさんありました。
朝、ピンポジションをメモに書き込んだりとか、細かい作業が意外とあったりします。それはまた別の機会に。
キャディーはその選手の最も近くにいて、プレーを見て観察することができます。しかも、同組の選手のプレーも間近で見ることができます。
ドライバーの飛距離がすごさとか、アイアンの精度の高さとか、当たり前にすごいことをしますが、それは、アマチュアの参考にならないことかも知れません。
一方、アマチュアにも参考になることもたくさんあることにも気づきました。
確かにテクニックという意味では、アマチュアの遠く及ばない技術を持っていることは間違いありません。
しかし、技術だけでなく、戦術やマネジメント、ラインの読みなど様々な要因があってスコアは成り立っています。そして、プロはスコア(結果)が全てですから、よりスコアメイクを大切にしていることは言うまでもありません。
そのスコアメイクにおいて、アマチュアゴルファーにも参考になるプロゴルファーがしていることが、この3つです。
✔️よりシンプルに打つ
✔️ミスが(減る)出ない打ち方をする
✔️スコアを崩さないマネジメントを徹底する
ではなぜ、そうするのかというと
ゴルフはミスのスポーツであることから、許容できないミスは避けたいのです。
プロでもナイスショットは1ラウンドで数回しかないと言います。
アマチュアはさらにナイスショットの確率は低いことから、ナイスショットの回数を増やすよりも、許容範囲のミスを増やす方がスコアアップにつながる可能性が高いと言えます。
では、その中身を掘り下げていきましょう。
よりシンプルにボールを打つ
パターもアプローチもショットも全てにおいて言えることで、アマチュアの人の方がより難しい打ち方をしているとプロの選手は口を揃えて言います。
特にパターはオートマティックに打ちたいと思っている選手が多いことに驚きました。
その理由としては、パターは、入るか入らないかと言う結果が出るためだと考えています。
パターに悩んでいるプロが非常に多いこともそれが理由なのでしょう。そして、傾向としては
✔️試合会場に行ってパター練習場での長尺パター率が多い
✔️練習グリーン上ではパターの悩みの話が異常に多い
と言うことにも現れています。
”俺パター入りまくって最高!”みたいなセリフ朝イチの練習グリーンでは聞きませんでした。
極論プロは、入れば何でもいいと言う大事な前提があるので、かっこいいとかそんなこと二の次って感じなのでしょう。
パターのシンプルさとは
パターには打ち方が色々ありますから、よりシンプルに思ったところにボールを転がす方法があればそれを採用するといった考え方になるようで、悩み出すと手が動かなくなると言います。
長尺パターは振り子でオートマティックに打つことができるので、パターで悩んでいる(イップス)の選手は使っていることが多いようです。
確かに振り子が、オートマティックであることはあるのですが、万民に当てはまるかというとそうでもないようで、シンプルに打つことにおいて長尺のように、支点をつくらず、腕と体の一体感で打つ方がいいという選手もいるわけです。
デシャンボーのようにアームロック型パターを使用している選手もいます、シンプルさがコレと言う一つの答えがあるわけではなさそうです。
つまり、思ったところにボールを転がすことができるパターを選ぶことが、スコアメイクにつながると言うことです。そして、それがあなたにとってのシンプルな打ち方なのかも知れません。
ミスが(減る)出ない打ち方をする
グリーン周りのアプローチを観察していると、ボールを上げる必要がない時は、高くボールを打つ選手はいませんでした。
また、必要以上にスピンを効かせて止めると言うことも少ないです。
ボールのライやピンの位置、グリーンの形状によって選択肢が変わりますから、必要に応じてボールをあげたり、スピンを入れたりしています。
当然引き出しが多ければ多いほど、対応可能な状況が増えます。
とはいえ、とんでもない状況というのはプロにとってもアマチュアにとってもあまり変わらない気がします。
アマチュアに多いのは、せっかく花道にボールがあってライもいいのに、ざっくりするとか、トップするとかのミスが目立ちます。
何が違うのでしょうか。
一番ミスが出ない打ち方を選択している
アプローチの基本は転がしなので、その考え方は間違っていないと考えています。むしろそう打てる状況であれば、パターではないですが、よりシンプルな打ち方を選択することをおすすめします。
プロも多くが基本は転がしと言います。ただ、転がしで対応できる状況でないことも多くあり、そこでの取りこぼしを減らすための方法とお考えください。
では、どう打っているのか。
ズバリ、ハンドファーストで打っています。そしてそのハンドファーストの形を崩さず、体の回転で打っっているように見えます。
ウェッジの形状などを考慮して、ミスが一番出にくいアプローチの打ち方を会得しているのでしょう。
そして、突き詰めるとプロは皆ミスが出にくい打ち方でプレーしたいので、アプローチは共通した打ち方をしている選手が非常に多い。
私はレッスンができる知識も経験もないので、そこは色々なプロを見て参考にしてみてはどうでしょうか。
もし、誰かに教わることが可能であれば、アプローチの打ち方は参考になる部分が多いです。
ジュニアからゴルフをしているような選手は遊びながら、アプローチを覚えた人も多いと聞きます。
まとめとしては、転がしという基本を押さえた上でミスのでない打ち方をバリエーションとして増やしていくことで、スコアメイクにつながります。
スコアを崩さないマネジメントを徹底する
プロにとってダブルボギーは痛恨です。ひとホールで取り戻すことが難しいので、トラブルがあったとしてもボギーで上がりたいところです。
プロの場合はバーディーも取れるので、スコアの計算はアマチュアと全く違いますが、アマチュアの方でも”ダボ”は痛手を負います。
初心者の方になるとひとホールで”9”や”10”を叩くことがあるでしょう。
プロはそうならないようにマネジメントしています。
当然バーディーを狙うマネジメント、パーを取るマネジメント、ボギーで上がるマネジメントと状況に応じて変化させています。
ミスしてもバーディーやパーで上がるマネジメントをしても傷口が広がるだけの時があります。
では、どのようにして大怪我しないようにマネジメントしているのでしょうか(もちろん技術面も大きな要素になります)。
私が気づいたポイントは2点
✔️できないことはしない
✔️縦距離に敏感になる
できないことはしない
フェアウェーバンカーに入った時、顎が近ければ出すことを優先するとか、前に木があれば一度横に出すとか。
当たり前のことなのですが、ギャンブルをしないです。
中には、イケると判断して結果ミスになることもあるでしょうし、勝負どころでは、無理な確率が高くても行かねばならない場合もあります。
大切なことは、イケると客観的判断をしたということです。
根拠はないけど、イケる気がするのが一番危険です。
縦距離に敏感
アマチュアは特にティーショットの縦距離をあまり気にしない傾向があります。
プロの選手たちは風をものすごく気にしていると感じました。横からの風だけでなく、縦の風にも注意を払っています。
セカンドをどういうポジションで打ちたいかという意思と、ドックレッグなど突き抜けたり、フェアウェイバンカーを越すのか、手前に刻むのかというジャッジが求められます。
そして、グリーンに向かって打つ場合も絶対に下のアプローチが残らないように、例えば受けグリーンだと奥に外さないなど注意を払っています。
パースリーだけでなく、ドライバーで打つときも風の影響でどうなるのかを考えるだけでも、スコアメイクに繋げることができます。
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