もし、あなたが後半スコアが悪いことが多いなと思われたら、原因は「脳疲労」にあるかもしれません。
一方、プレーが尻上がりに良くなる人や、キープしている人もいるわけですが、何が違うのでしょうか。
いやいや、「体力がないからだよ」「その時はたまたま、途中で諦めたからだよ」と言いたいところかもしれませんが、
筋疲労はパフォーマンスの種類によって影響を抑えられるというデータもあります。
また、途中で諦めた人においては、それももしかすると「脳疲労」によるものかもしれません。
特に集中力が低下することで、スコアが悪くなるという人は「脳疲労」について知っておいて損はありません。
また、対策を知ることでちょっと集中力が切れてきたなという時に対処できますので、ゴルフにも仕事にもお役立ていただくことができます。
スッキリした頭でビジネスもゴルフもチャレンジしていきましょう。
違う目線で、以前レジリエンスの記事を書いていますので、スコアが悪くても諦めない気持ちについて知りたい方はお読みください。 鍛えると仕事もゴルフも変わる「レジリエンス力」
脳の疲労回復方法はめっちゃ簡単だった!
結論としては、「閉眼安静」「ガム」が良いとのデータがあります。参考にさせていただいた文献がこちらです。
Vol.43 Suppl. No.2 (第51回日本理学療法学術大会 抄録集)
脳疲労と脳血流量の関係性 ~閉眼安静・ガム・アロマセラピーの比較~
閉眼安静
内容を簡単に解説します。
「閉眼安静」「ガム」「アロマセラピー」の3つを比較した試験で、結果「閉眼安静」が一番脳血流量増加に至ったというものです。
「閉眼安静」がよかった理由としては、入眠前になると副交感神経が活発になり、血管が拡張することから、5分間の閉眼安静による資格の遮断により入眠前の状況に近いことから心身ともにリラックスできたことで、脳血管流量が増えたと推測しています。
つまり、5分間目を閉じるだけでも脳疲労の回復が期待できるということになります。動作としては非常に簡単でゴルフや仕事中でもできそうです。
以前このブログでも、Daigoさんの「自分で操る集中力」を紹介したのですが、その中でも目を休めること(パーミング)が集中力を維持させる方法として紹介されています。
パーミングは両手を擦り合わせて、手のひらを温かくし、まぶたに手があたらないように窪みをつくって、両目を覆います。光が入らないように指の間をしっかり閉じたら、まぶたを開け、手のひらの中の暗闇を一分間見つめるという方法です。
自分で操る集中力
ほかにも参考書籍などはこちらで検索してみてください→20万冊以上から選び放題!紙の本のサブスク「タダ本」
閉眼安静の次に良かったのが「ガム」
ご紹介した文献では、右側背側前頭前野において増加がみられたとされています。
そもそも、前提にガム咀嚼がリラックス状態をもたらすとの考えから比較したものと思われます。
リラックス状態であれば、交感神経活動の抑制と副交感神経の亢進が見られると言われています。
しかし、ガムを噛むことでのリラックス効果があるのは、咀嚼そのものなのか、ガムに含まれている成分によるものなのかは色々な意見があるようです。
ここでも、ガムの咀嚼時の交感・副交感神経機能についてのデータをご紹介します。
CVRR, 指尖容積脈波高および血漿カテコールアミン濃度を指標として
石山 育朗, 鈴木 政登, 松原 茂, 滝口 俊男, 工藤 照三, 鈴木 義久, 佐藤 吉永
ガム咀嚼時には交感神経活動が亢進し、心拍数の増加とともに末梢血管の収縮を伴う変化が起こり、全身運動時とは異なる調節機序が推察された。
と述べられており、ガムの咀嚼そのものにリラックス効果があるとはいえないとしています。
一流のスポーツ選手が最高のプレーを成しえるには心拍数130前後が望ましいそうです。どんなに心臓に毛の生えた選手でもマウンドやバッターボックスでは緊張し、その数値を超えることがある。
Dreams6巻
とし、プレッシャーへの対策として、挙げられています。
信憑性はともかく、ガムに関しては、少し懐疑的になってしまいますね。
結果、リラックスという意味では、「閉眼安静」が良さそうです。
脳疲労について
では、そもそも脳疲労とは一体どう言ったものなのでしょうか。
脳が疲労することにより前頭前野の血流低下がみられる状態を指し、パフォーマンスが落ちている状態になります。
そもそも、日常生活においてさまざまな疲労がありますが、それは脳が関係していると言われています。
日常で感じる疲労(疲労感)の本質 は脳の過活動を原因とする脳の活動 能力の低下、つまり脳の疲労である。
松永尚之, 瓜生圭介, and 丸勇史. “SAC ニンニクによる脳の疲労からくる疲労感の軽減効果.” Food style 21: 食品の機能と健康を考える科学情報誌 26.4 (2022): 25-30.
として、例えば、運転や運動、会議、家事などの疲労にも影響していると言います。
つまり、体を動かすことも、意識的に脳を使っても、無意識に脳を使っていても、脳疲労は起こるということになります。
仕事で最近ミスが多いなとか、判断力が低下しているなと感じるならそれは脳疲労かもしれません。
ゴルフにおいても、それは起こることで集中力の低下や判断ミスにもつながると言えます。
脳疲労が与える影響
ゴルフで集中力が欠けてきたぐらいであればいいのですが、脳疲労が慢性化し、「うつ病の状態」になることもあると言います。
ここでは、医学的なことは申し上げませんが、日頃から脳疲労の改善方法がわかっていればセルフケができそうです。
では、脳疲労における影響はどのようなものがあるのでしょうか。
✔️認知機能の低下
✔️ミスの増加
✔️思考力、判断力の低下
✔️記憶力の低下
とされています。
いわゆる情報処理の機能が悪くなるのでしょう。
ゴルフ中、集中力が欠けてきたなと思った時は、ご紹介した脳疲労の改善方法お試しください。
脳疲労が溜まっているなとお感じの方、無理せずオンラインカウンセリングなども対策の一つとして有効です。
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